ババアは1日にしてならず

少女がババアになるまでの日記

花になる呪いをかけられた女

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ダーリンとシーズン https://nico.ms/sm34049639?ref=twitter_ss

 

音楽 / 水科みり     詩 / tamaGO

イラスト / haconone

 

じだんだ踏んでぶん殴った

わかってくれると思ってた

自分で行った分岐点が

計った先とまるで違った

赤色の蘭が急に散った

あなたが言った「散るからいいんだ」

いつか死ぬというなら美しくなれるの?


Oh, darlin' give me one more chance.

変わりたい 変われない 変えらんない

おねだり 銀色のチャーム

帰りたい 帰れない 帰らせない


もう似合わないね ワンピース ネックレス カバンもぜんぶ捨てちゃえ

人生の晩秋を花にたとえた屈辱よ

生命のシルエット


釣られた魚腐った

食べてくれるって信じていた

カンジダは病じゃないわ

ミトコンドリア見たことないな

感じたわ 嘘じゃないわ

愛があるとは言えないけど

金木犀の夜に名もない六等星


青春があるなら赤秋があればいい

今こそ若さのあやまちを正すとき

終電車に乗る人生はたのしい?

大人しく老けてはいられない

生きられない


もう見つかんないね ファーストキス バージン 恥じらいをとうに忘れたよ

ねえ先生教えて 流星はどこへ消えてったの

宿命はシークレット


もう言いたくないね 優しい嘘も おかしい事実も気づいてダーリン

人間の一生を四季に擬えた罪よ

生命のシルエット

 

※私のメモ帳にあるものなので多少完成曲と違うところがあります

 

 

こんばんは。自律神経が乱れる季節の変わり目、すっかり銀杏が落ちてイチョウ通りは風情もクソもありませんが、今日も生存。たまごです。

私が一枚噛んでるみりあんぬさんの新曲「ダーリンとシーズン」が公開されました。神曲ってこういうときのためにある言葉なんですね。ずっとリピートしてる

 

私は曲を書いたときに「これホントに自分が書いたのか?」となることが多く。まあ創作っていうのはそういう、自分じゃないものになるため精一杯飛躍することだと思うんですが…今回みりあんぬさん(水科みりさん)と共作したこの曲は、とくにその感触が強いです。

 

理由として、みりあんぬさんからワンコーラスのデモを受け取ったのが最初だったからかなと思います。そのデモの中のみりあんぬさんは言葉になる直前のうやむやをそのままハミングしてるような状態で、語感のイメージがしやすかった。あと「生命のシルエット」はみりあんぬさんが最初のデモ時点から歌っていたもので、私が作った殺し文句ではありません。超イカしてますよね、これがhacononeさんのイラストと合わさって意味深になるという…とまあ色々あるんですが、数ある共作のやり方の中で、ある程度出来上がった音とハミングのメロディがあるスタートを自然に取ったことが、この詩が生まれた鍵だと言いたい。つまり、私が単体で生きていたらこんな詩書けなかったわけです。みりあんぬさんからのお誘い(本当にありがとうございます)があり、超かっこいいデモがあり、たまたま読んだ横光利一の"春は馬車に乗って"があり、hacononeさんの絵があり、できた作品なんだなぁと。ひさびさにエモ〜いきもち。

 

話は変わるんですが、

女ってやたら花に形容されますよね。若いうちが花よ、とか、女は職場の花、とか…そんな下らないこと深く考えなければいいんですが、人を植物に見立てるんじゃねえよと(人間史上主義)(植物に失礼)枯れたら用はねえのかと(命は皆平等)(枯葉は養分として有用)

「人生の晩秋を花にたとえた屈辱よ」「人間の一生を四季に擬えた罪よ」はつまりそういうことです。わかりやすいね〜

(フロイトも「おとぎ話において"3"という数字がキーワードになるのは四季の中でも死の季節である"冬"を無意識に避けることを我々が望んでいるからである」みたいなわけわかんないこと言ってます。ちな現在ではほぼ否定論破論破〜)

 

だからこれは まさに今の季節の歌!春も夏も酸いも甘いも経験した大人のための歌と言えるでしょう。(お前も人生を季節に例えてるじゃんて言及されたら死ぬ)勝手なこと並べてますが、みりあんぬさんがどう思われているかは私めにわかりかねますので、悪しからず。

アタシ花だからなんにもわかんない!みたいな顔してる女の子にはあなたは人間よって教えてキスしてあげてください、呪いとは言葉であり、呪いを解くことができるのも言葉である。おとぎ話なら、そこで魔法が解けてハッピーエンド…めでたし、めでたし。

のどもと過ぎれば夏を忘れる

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  メビウスの矛盾

 

このタバコを吸い終わったら行きましょう

そう言ったのはわたしだった

わたしはその言葉の責任を取らなければならない

根元の根元まで吸い尽くした時間を

じっと、灰皿にすりつける

あなたはもうタバコに火をつけることはなかった

優しすぎるキスをして

何も言わないまま車のキーを取り出す、差し込む

わたしたちはこれからどこへ行けばいい?

ふたりともそれを聞かない

行くあてのない流れ星

 

 

恋人の吸ってる煙草はセブンスターです。10月に値上げです。たまごです。

おじいちゃんとタバコを吸うたび、おばあちゃんが割って入ってきて「タバコは百害あって一利なしなの!(通算50回目ぐらい)」と忠告してきます。その通りだし、心配してくれるのはありがたいけれど、身体に悪くても美味しいものがあるように、害のあるものが絶対悪にはならないのが、なんとも言えないところで、ま、怠惰な喫煙者の屁理屈なんですが。

 

「このご時世にタバコ吸ってる怠惰なやつがtaspoなんか持ってるわけねえだろ!」

という知り合いのオジさんs名言。

 

逆を言えば、身体に良いからといって正しいか、というとそれも違う。鯨肉がいくらヘルシーなものだとしても、絶滅危惧種を好き好んで食べることが正しいわけがないし。物事は多面体みたいに、見る角度によって正しさとか良さとかいくらでも揺らぐんだと思います。

 

 

頭の隅のほうで変な気持ちがわきあがってるけどそれを言葉になおす気力とか、その必要性がなくなって、こういうやんわりした表現しかできないのは情けない。

ほんとは、主に日本のジェンダーについて、思うことがたくさんあるけど。自分の言葉は貧弱で、誰かを諭すこともできず、救うこともできない。自分すらもだ。

なぜ私たちは「かわいい」抑圧に晒されながら生きてるんだろう。今までの人生が辛かったのが自分の人間的な欠陥のためではなく、女性として生きることで背負わされた重圧だとしたら、私は怒らなきゃいけない。10代のころ無自覚だっただけに。あの年頃の女の子が気づくのには無理がある。自分がそうだったから。

 

どう考えても人間としてダメな部分ももちろんある。例えば、平日の昼間に意味のないブログを書いて時間を浪費するとことかね。たまごでした。曲にして落ち着こ

最後とか今更言われてもな

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私は大人になりたかった。

タバスコと七味が好きになった。蒙古タンメン中本も好きだ。消化器官のストレスと反対に服には色が無くなっていった。ぼやけるものを好むようになった。季節が変わることにいちいち腹を立てなくなった。人間に諦めがついた。ビタミンCを盲信するようになった。母の気持ちがわかるようになってきた。自分の肌が歳をとっていくことに失望することはなくなった。おいこれが大人か?違うだろこれはババアだ。

 

平成最後の夏とかうるせーんだよ。いつでも最後だよ。最後って言葉をアトラクション的に使うのやめようよ。つまんないよ。

ちょっと前まではさ〜、そんな名前をわざわざつけなくても、どの季節であれ夕焼けはさびしく、夜は切なく、朝はクソだったよな〜。あの感情を毎日抱くのは苦痛でしかないんだけど、今となっては羨ましいというか。それが若さへの慕情だと思うのよ。単純に戻りたいとかそういうのではなく、まあ語彙力ないのでこれ以上の説明は無理

 

1年前までの自分の曲聴いてたら、嫌な気持ちになってきた。自分が書いたと思えない。とにかく徹夜は肉体精神共に良くないことだけは確実。煙草吸ってどんどん自殺していこう

搾取という文字ちょっとエロい

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かわいいは正義だと言うが

つつじの花を摘んで、よろこんで吸うことが

正しいと思うのか?

甲子園球児の肌に透けるような血管

涙や汗が太陽で光るのは

生命力の象徴に見えて気持ちがいいが

若さの苦しみを、大人が楽しむことや

懐かしむこと、それは正しいのか?

 

女の悲しむ姿が美しい

電気代の凄まじいイルミネーションが美しい

虫のいない木が美しい

自己犠牲が美しい

殉死が美しい

原爆のキノコ雲が美しいと言う人もいた

何が正しいかなんて決められることでもないが

少なくとも かわいいは正義 だとは思わないのである

 

 

誰だ今ブスのひがみって言ったやつ。たまごです。世の中見てて「若いな…」と思うことが多くなり、いや、私まだ年齢的にはかなり若いんだけどな、と自分に疑問を持ちながら値下げされたキャベツとか買ってます。振袖の色がどうしても未亡人の訪問着みたいになってしまう。恐らく精神的にキてるんだろう。

 

「女は花」という慣用句があるせいか、つつじが色んな吸われ方されてるの見て、なんとなく性的搾取をイメージしました。まあつつじは種子を作らないので、花を摘んでもさほど問題ないとは思うのですが…

 

歴史の過ち代表として例に挙げられるナチスの制服とか、真似るのを禁止されていますよね。あれは「かっこいいから」が理由なわけですがつまり、視覚で人を煽動できるということなのです。

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(出典:熊本大学)

 

五感の中でもダントツの情報入手力を持つ視覚さんです。視覚は鮮明で強烈です。情報量の少ない他の感覚に比べてバイアスがかかりにくいため、洗練されたデザインは裏切ることなく、老若男女個人差問わず 様々な人を魅了することができます。黄金比とかルネッサンス時代から使われてますからね。美的感覚ってある意味本能レベルで共通してるとこあるんでしょうね。

でもそのかっこいい制服を作ったナチスの顛末はみなさんご存知の通りなので…

 

綺麗なものは時に力をくれるけど、その使い方が必ずしも正しいとは限らない。偉そうなこと言ってるけど、単位めっちゃ落とした。そういうことだよな。レポートは書けないのにブログはこんなサックリ書けるのなんで?次のボーマスに向けてちくちくとパソコンを打ちます。

教えてきみの三大欲求

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なんかモヤモヤしてたんだけど、自分なりに結論が出た。のでだれかに見て欲しい‬。三大欲求の話です

 

友人がツイートで「食欲と睡眠欲は生きる上で絶対必要だが、性欲はそうではないから、人それぞれセックスの理由がある」と言っていた。

確かにセックスの理由は人それぞれだが、なんとなく納得いかなかった。ので、色々と考えてみた。

 

‪生命維持活動(食欲・睡眠欲)は最優先されるとして、なぜ性欲より優先されるかというと、生きていないと生殖できないため。だから性欲はその次に優先される。見かけ上、食べることと寝ることが生きる上で最も大切なのではないかと思えるが、実際は「生殖のために」食べて寝なければならないだけで、全ては性欲のために用意されている。‬
‪(ちなみに、断食を7日間行うと大抵の人間は3〜4日目あたりから眠れなくなり、7日目に突然ハイになってめちゃくちゃ勃起するらしい。もし食欲・睡眠欲が本当に「最優先事項」なら、飢餓状態の強まった7日目、最後の審判のときに、猛烈な食欲と眠気に襲われるはずだろう)‬
生命体のテーマとして「遺伝子を次に繋ぐ」使命が本能的に備わっていて、人間含む全ての生き物は遺伝子をコピーするための入れ物に過ぎない。三大欲求とは、その使命を全うするために必要な事がただ書いてあるだけと言える。

セックスに好意・愛を関連づけるのは、脳の錯覚であると考えられる。ある実験でこんな例があった。数ある女性の写真の中から自分のタイプの写真を1枚 被験者に選んでもらう。そしてそのあと、マジシャンが被験者の選んだ写真を別の写真とすり替え「なぜこの女性が1番魅力的だと思ったのですか?」と聞く。すると被験者は「それは俺が選んだ写真ではない」とは言わず、ちゃんと理由を説明するのである。あたかもそれが最初に選んだ写真であるかのように。
また、脳には、とった行動に対して理由を後付けする機能がある。有名な「ダットンとアロンの吊り橋効果実験」では、"落ちたら死ぬ吊り橋を渡る危機感のドキドキ"と"性的対象を見つけて胸が高鳴るドキドキ"の区別が脳にできないことを証明している。

これらをセックスに当てはめて言うと、「とにかく生殖したい」という欲求で男と女の流れが合い、本能のまま勃起し、本能のままそれを受け入れたとして、そのふたりが朝目覚めてから「なんでセックスしたんだ…?」と考える。しかしそこに"動物的な理由"があっては不名誉なのだ。"ヤりたかった"だけではあまりにも本能的で、動物的で、獣臭い。それではダメなのだ。なぜなら、自分は人間で、文化的な存在だから。そして2人は本質から無意識に目を逸らし「私はあの人のことが好きだったんだわ」「俺はあの人がタイプだったんだ」と思い込み始めるのである。

 

何が言いたいかというと「きみのことが好きだから勃つんだよ♡」じゃねえんだよ「ヤリてえから勃った」が正解だろたかが自分の勃起に価値をつけようとしてんじゃねえよ。錯覚に気づけ
です 7月のボーマスでお会いしましょうtamaGOでした

ミニアルバム -夏か死- の歌詞

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 1.懐かしい夏の日  feat.ちかしくん

波間で跳ねるあなたが光る
7日で死ぬとは知らぬ蝉のよう

狭間で迷うあたしは若く
まさか死ぬとは知らぬ蝉のよう

叫べど遠くあなたは素面
すでに死んだとは知らぬ蝉のよう

懐かしい服着て
夏の日に飛び入れば

生きるも死ぬも
同じようなことだろう

車で駆ける夜は短く
いつか終わると知らぬ夏の夜

 

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 2.永遠は?   feat.雪歌ユフ


ああ
どこかにあるのなら あなたを連れ出すわ
野外 都内 未来 どこかに
ああ
ちぎれる雲のなか なにかを諦めた
いない なにもないふたりは弁明した

泣き出すロンリーガイ
生命体である以上あなたと体内外
手繋いでも境界線
それでも永遠はどこかにあるの と
ふたりで弁明して
ないとわかった上で

言葉もなくていい
身体もなくていいのに
制服もなくていい
教科書もなくていいのに
それじゃダメらしい
それじゃダメらしいのだ
もっと簡単でいい
もっとシンプルでいいのに

いらない論理以外
最難関に行くんでしょ
見兼ねた大先輩 諂いでも正方形
それでも数学は嘘をつかない、と
あなたは証明して
ないとわかった上で
駆け出すロンリーガイ
生命体なぼくらに課された細胞膜
隔たれた外界へあなたとフォーリンラブ

共同体になろうとした
ふたりの懸命な試みを笑うなよ
永遠がないならこうするしかないだろ

 

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 3.シーズンオフ   feat.重音テト


去るときは告げてくれとあれほど言っただろう
気づいたらもうどこにもいないの
過ぎたあの夏のように

 

見捨てるようにすぐ安売り
しがみつくようにあたしは買った白いセーター

過ぎ去るよりこのままがいい
割増のタクシー、あいつを追って
見えなくなるまで

抜くときは告げてくれとあれほど言っただろう
だけど彼はまた無言で果てては過ぎ去るだけ
死ぬときもこんなふうに逝ってしまうのだろう
気づいたらもう空が陰って
不意にいなくなるのかなシーズン

それでもいいの3人目
あなたのチューで吸いこんで
どこから来たの生態系
どこかへ行くよ抱きしめて

いくときは言ってくれと、あなたがそう言うの
あたしはまだわかってないよ
なぜ過ぎねばならないのシーズン

どこへいくの
どこからきたの
なにをするの
なにになるの
何も彼もそう
いつ死ぬかも
わからないけど
ここにいるよ

 

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 4.デジャヴ

 

きみはロンリー
ずっとロンリー
あたしもロンリー
ちょっとさみしい

机上の論理
食べるブラウニー
呪いのように
ずっとさみしい

この道はいつか来た道
なのかわかんなくなる
この夢はいつか見た夢
だけどわかんなくなる

きみはオンリー
たったひとり
それでもベイビー
生きるぜベイビー

頭がパーなのだ!あっけらかんとチンパンジー!おくすりちょうだいよパパ!水酸化じゃ足んないよpH!あたし馬鹿なのだ!アッパラパーの一般人!お叱りちょうだいよママ!酸性雨が溶かしたゾウさん!

それはバージン
あたしのバージン
あげるよダーリン

だけど それでも まださみしい

あの日々にいつか戻れるのかと思っていたよ
そんなのもういっか 忘れることが正しいのでしょう

この歌の意味があなたにはまだわかんなくても
戻れなくなった昔のことを思い出してみて

 

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 5.タール

ヤニにまみれて
部屋で液体と化す
闇に紛れて
燃え尽きるのを待った

黄ばんだカーテン
あんなに綺麗だったのに
黄ばんだ肺へ
もう元には戻れないのが
悲しいわけじゃない
煙がしみただけ

ヤニにまみれて
ママには嫌われた
闇に紛れて
少し家出をしようぜ
網にからまって
自虐がやめられない
間にに間に合って
吸い尽くしたら行った

黄ばんだ思い出
ああなぜうまく思い出せない
地盤が緩んで
もう過去には戻れないのに

黄ばんだ歯で笑ってみたのだけど
自分がまるでもう別の誰かみたいだな

最初に吸った日のことは
今でもよく覚えてるんだ
でもこれ何箱目だか
忘れてわかんないけどな

そうさわたしは薄情さ
回数が増えれば当たり前か
忘れてしまうぐらいに
一緒にいたってことかな

黄ばんだカーテン
黄ばんだ肺へ
黄ばんだ思い出
黄ばんだ歯で

悲しいわけじゃない
煙がしみただけ

 

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 6.いもむし

 

飛び立とうと蛹が背中をきらりと開く
そこに指を入れたい
ぐちゃぐちゃかきまぜる

街は進化をやめずに
彼は変わりたいらしい
私の葉を食べつくした
根は地から取れない

旅立つ日のあなたは背中の羽が光る
好きだったのはいもむし
ぐるぐるまき戻す

 

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 7.運命は?   feat.重音テト

 

だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
バナナでもいいのかもしれない
飴でもいいのかもしれない

さみしいきもち
金木犀に乗って
ひとりとひとり
秋の夜長をゆく
流れ星のように
東海道に沿って
さみしいふたり
鉄の中で揺れる

だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
たまたまあなたがそこにいた
これでも運命と呼べるの?

だれでもいいのかもしれない
なんでもいいのかもしれない
それでもあなたを選んだの
これを運命と呼びましょう

なんでもするわあなたになら
どこへでもいくわあなたとなら
わたしは夜が好きだから
このまま遠くへ逃げよう

(もう遠くへ
ああ、もっと奥へ
もうとっくに
ああ、もっと奥に)

 

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手にとっていただいた方、本当にありがとうございます。

一曲でも響くものがあれば幸いにございます。

    tamaGO

本当のことってなあに

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「ねえ先生」

黄色人種のはずなのにその生徒の顔は自分の白衣より白く見えた。日当たりの悪い生物室の窓へ珍しく日が射していたからだろうか。生徒はたまに私のところに意味もなくやって来る。教師と生徒の関係など点数をつける側とつけられる側の二極構造に過ぎないのだが、この生徒は成績に興味がないらしく、授業はいつも寝ているし自分の興味がある科目しか勉強しない。正直でわかりやすい生徒で、教師と対等のコミュニケーションを求めるようだった。生物の教師である私に興味があるのは生物の成績がよくなってきたころから気づいていた。生徒はこうしてたまに私に点数にならない質問をしに来る。コミュニケーションを求めて。

「先生、四月馬鹿はなにか嘘つきましたか。」

「いいえ、その日は仕事でしたから、嘘をつこうものなら首が飛んでましたね。」

「仕事じゃなかったら嘘ついてたかもしれないんですね。友達のみんなは嘘ついてました。くだらなかったです。いつも難しい嘘をついてるくせに、その日だけかんたんな嘘をついて、まるでわかりやすい人間であるかのように振舞うんです。」

「それは本当にわかりやすいですね。悪いことを考えているけど、天真爛漫に思われたい、そう目論んでいることが直ぐにわかるではありませんか。ある意味でその人の目標は達成されているのでは。」

「そうでしょうか。もしかしたらその裏があるかもしれません。裏かと思ったらまたその裏、その裏かと思ったらまたその裏、意表を突いて表、なんてこともあるかも…こうして終わりのないことを考えてしまうんです。他人のことなど考えてもわかるはずないのに。」

「考えるあなたは、人の気持ちを敬うことができる素敵な人ですよ。」

「違います。人の気持ちを敬っているつもりで、みんな自分の気持ちを尊重してるだけなんです。だって、自分の気持ちしか知りようがないもの。自分と同じ気持ちを持ってる人しか救えないんです。だからマジョリティの価値観を持つ人は好かれます。」

「あなたは人とは変わった考えを持つけれど、大勢の人に好かれているように見えますが、それはどうなんですか」

「それはみんなが私のことを見下しているからです。」

「あなたは見下している人に好意的にするんですね。」

「…そういうことになりますね」

生徒は笑った。白い歯が見えた。昼休みの騒がしさが生物室には届かない。別世界の時間が流れていた。

「先生、考えていたら本当のことっていつかわかりますか。」

透明標本を眺めながらの質問だった。私は美しい瞳で槍を刺された。マルバツをつける立場の私に、それを聞くのか。

「…私も未だわかりません。」

「先生でもわからないのなら、私にわかるわけないですね。…ああ、サクラソウが咲いてる」

私が植えたサクラソウが花開いていた。実はもう私の目は老い衰え、色の違いは殆どわからない。しかし生徒にはわかるのだろう。生徒の目にはあまりにもたくさんの色が鮮明にうつり、どこからどこまでが赤なのか青なのか、区別ができないのだろう。その若さを抱えながら、これから苦しむだろう。私はかつてないほど自分の老いを実感させられた。生徒の前では私は影になってしまう。物事を2つに分けて考えるようになったら、社会では生きてゆき易い。その大人の賢さを恥じるべきだ、と思った。

昼休みは終わり、私は授業へ、生徒は寝るために部室へ行った。授業ではいつものように饒舌に喋ることができなかった。自分の言っていることすべてが間違っているかもしれない気がしてきた。私も聞きたかった。一体何が本物なのか。どれが本当の色なのか。

 

 

だらだら長くなったので辞めます。たまごです。アルバム出します!がんばります。XFDはやり方わかんないのでたぶん出しませんが、みなさんどんどんイベントに来てください。曲作ってたら高校のころ好きだった先生を思い出して、生物教師と生徒の会話を書きたくなって、ガーって書いてしまった。エイプリルフールは苦手ですが、そのときついた嘘が来年のエイプリルフールまで叶わないっていう都市伝説はロマンあって好きです。恋人に「別れよう」って嘘つきました。ごめんなさい。でもほんとのことってマジでわからないですよね。最近そればっかりです。何かを断言することってめちゃくちゃ恥ずかしいことなのでは?とすら思います。かもしれない運転していきましょう。どっこいせ〜